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野球とデザインが好きな王国民のメモ帳

GUのロゴがリニューアルした意味を勝手に考えてみた。

ジーユーがロゴ変更 グローバルブランド目指すに対して「新しいロゴがダサい」と批判する声をTwitterとかで結構見るので、自分も何か書いてみる。あんまり考えずに書いてるので、まとまりにかけます。

 

 

 まあ大企業のロゴが変わった時にありがちな反応っちゃ反応。TSUTAYAっぽいとか、IKEAっぽいとか。個人的には元々のロゴが安っぽさ満開で「ユニクロで売れなかったものを安く卸してますよ」感があふれていたので、今回のリデザインは好印象。

 

 (ここからは面倒なのでgu=今までの、GU=新しいの。で話を進めます。)

元々のguロゴは、フォントで「動きのある楽しさ」を、カラーで「自然や優しさを表したグリーン」 を表現したらしいんですが、もうちょっと良い緑あったんじゃないかなー。店舗はユニクロみたいだから、どうしても「ユニクロの在庫処分」みたいな印象ですよね。

 

 アクセントに補色の赤を持ってきてたのもなあ。完全に「緑/赤」で印象付いちゃうし、ユニクロの印象も半端に引きづられる。まだ緑単色のほうが白との対比も出たし「シンプルだから低価格」という安さもコンセプトも説明できた気がするのになあ。完全に配色に失敗してた印象。

 

 

 で、今回のロゴなんだけど、まあ批判されるんだろうなー。四角に文字置いただけだし。結構これ出すの勇気いると思うんだけど。「こんなもん俺でも出来る」「何も考えてない」って批判食らうの目に見えてるしね。

 

 まあでもそれを出せちゃうのが佐藤可士和ってブランドなわけで。問題のボトルネックになってる部分と、その周りの諸問題をまとめて解決するアイデアを、なるべく少ない要素で表現するって結構難しい。

「こうすれば、これもこれも表現できるけど、そうなるとまとまらん」みたいな場面って結構あって、最後「良い感じ」にアウトプットするために細々と付け足してしまったり(蛇足)、逆に重要な部分をちょっとだけ削って形を整えてしまったりね。

 

 そういう解決策のクリティカルに作用する部分を抽出して、その要素だけを上手いことセンスで組み上げてるのが佐藤可士和のデザインだと思ってます。はい。あれだ、野菜の美味しいところだけ抽出したシンプルなコンソメスープみたいな。見た目だけならインスタントでも似たようなのができるって意味でも。

 

 えーと、そうだGUの話。どうしようそろそろ飽きてきた。

 

 このGUで言うと、おそらく俺が最初に言った「安っぽい」とか「劣化ユニクロ」みたいな問題は多分あったと思うんですよ。そもそもGUの会社のコンセプト自体が微妙にわかりづらいのは俺だけなの?

色々読んでいる限りではUNIQLOが質のいい定番商品を安定した価格で売るのに対し、GUは流行に沿った服を低価格で売る(なので品質は落ちる)って認識でいいようだ。なるほどねー、H&M的な感じなのか。あのロゴからは感じられんよね。

 

 そういう背景があって、今回国際展開に向けてのタイミングでのロゴ変更。ってことを踏まえて考えると、新しいロゴでやらないといけないのはおそらく「ユニクロとの差別化」「短期間向け」とかこの辺りになってきそう。

 

 差別化っていうと「いやむしろguよりも寄ったやん」と思われそうだけど、近づいたからこそ差別化ができることもあるわけで。赤に対して青い四角にすることで、ユニクロと対比させてコンセプトを語りやすくなったし、並べて覚えてもらいやすくなったよね。

 

 収縮色の濃い青で四角なので、膨張色のUQよりも小さく詰まって見えるから、品質の密度も高く感じるし、「緑赤+余白の白」と3色でとっちらかってた配色も「青黄」の2つで、上でもいってた「無駄がないから低価格」みたいな印象ももたせられる。同じ補色でも「青に黄」はあまり恒常的な色ではないから「短期的な流行のファッション」ってことも暗に言えるかも。

 

 この2つって、要するに「GUの企業理念を伝えるため」の方法論を見なおしたんじゃないかなー。

 

 おそらく「流行に沿った服を低価格で売る」みたいな企業理念はそのままなんだけど、そのために「もっと自由にファッションを」とか「服で遊ぶ」みたいな軽やかでアクティブでプチ★プラみたいな。流行っぽい服を無理せず買おうぜ!みたいな感じだったから「動きのあるフォントと、自然なグリーン」というコンセプト打ち出してたのかもだけど、消費者的には「ユニクロが何か安かろう悪かろうな店をだした」ぐらいにしか思われなかったみたいな。

 

 なので、ユニクロと似てるけど、青黄で非日常感をだしたミニマムなロゴで「定番系じゃないからユニクロでは売れないけど、今だけ使うような服を安く販売するよ!どうせこのシーズンだけだから多少品質には目をつぶってね!」みたいな売り方に変えたとか?

 

 例えるなら、駅近くのファミリーに人気のパン屋が、新規開拓を見込んで駅でも100円パンを売ろうとして屋台を出したけど、忙しいビジネスマンにはあんまり刺さらなくて「売れ残りを100円で売ってるんだろ」的な印象を与えてしまって、結局買いにくるのは本店と変わらない層ばっかり。なので方向性を変えて、屋台をやめてパンの自販機を設置してみました。みたいな。例えが下手すぎる。

 

 と、ダラダラ書いたけど、記事中の「新しいブランドロゴは、ジーユーの持つファッション性、楽しさ、アイコンとしての強さの3点を合わせ持ち、力強い青とやんちゃな黄色を使ったデザインとし、ユニクロと姉妹ブランドとして相並び立つことをポイントにデザインしたという。」で説明されてる部分がそのままだと思います。

 

 

 あ、そうそう海外展開ってところを忘れてたけど、海外展開をする上でGUに変更は必須だったんじゃないかなあ。あのロゴじゃ欧米にはファストすぎる印象を与えるし、アジアとかだと自国に有りそうすぎて「日本のブランド」としての価値を放棄してそう。そういういみで無難で小粒だけど、噛みごたえのあるロゴになってよかった。

 

 

 ダラダラ書いてたらいつの間にか日付が変わってる。時雨沢先生の新刊が出るまでにアリソンシリーズを1から読み返したいのに時間がなくて泣ける。