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野球とデザインが好きな王国民のメモ帳

自分がロゴを作るときに意識していること

多分普通のデザイナーと呼ばれる人たちに比べて、ゲームのロゴ(アプリ含む)を作る機会が多いです。

 

なので、このあたりのエントリーがあがると結構興味を持って読んでしまう。

コンセプトが無いデザインは味の無い料理と一緒。という話。(WP-D)

味付けは包丁を握る前が命 [ロゴデザイン時の注意点](Maka-Veli .com)

自分がロゴを作る時に意識してるポイント(Maka-Veli .com)


 

 

ただこういう記事を読んでいて同時に感じることは、コンセプトをないがしろにする人(「適当にロゴとかも作っといて〜」)がいる一方で、コンセプトばっかり頭でっかちにダラダラ長くて、結局何が言いたいかわからない人もいますよね。って部分。あとは、大仰なコンセプトなようで、よく聞いてみるとぼんやりとした汎用なものだったり。

 

そういう人たちの出すロゴは「うーん、これってこのデザインである意味ある?」ってこと、結構多いですよね。でも実際の会社とかでは、そういう「汎用コンセプト」に理屈で押されて、いまいち納得しないままGoを出してしまっているケース、よく見ます。(往々にして「部内会議でどれにするか決めます」と持ち帰られる場合に見られる)

 

そういう「コンセプト」「アウトプット」を含めて、ロゴを作るときに自分が意識していることを改めて書きだしてみる。ロゴを扱ってるサイトらしい記事が書けそうで嬉しい。

 

コンセプトをしっかり考える、スケッチを描きまくる、何てのは常識なので割愛。

その上で、何をもってロゴ考える判断基準としているか、自分の中での7つのチェックポイントです。

 

 

 

1.モノクロにしても格好いいか

言い換えると、「色にばかり頼って無いか」

色が与える印象はかなり強いため、つい自分すら誤魔化されがち。

 

「クールなロゴ」を作るときに、とりあえず寒色系を使って誤魔化してるのをよく見るけど、それ、黒ベタにした時に同じようにクールに見える?「この色」が全体のデザインに大きく影響するコンセプトでもない限り、本当にいいロゴはモノクロでもコンセプトが伝わるはず。

 

 

2.適切な質感か

質感っていうと「テクスチャの話?」って思われがちですが、自分が思うロゴの質感はサイズや、密度、重量感、温度感覚など。

 

そのロゴ単体で見るのではなく、使う目的や場所を想定した時に、適切な印象を与えられるか。小さく使用することが多いなら密度が高くなり過ぎないか。

手触りがいいか、硬さはいいか、ちょうどいい重さか、肌に触れた時に温度感は適切か。

 

「肌に触れた時〜」はあんまり理解されづらい部分ですが、自分は元々プロダクトを先行していたこともあって「モノ」としての質感や量感が気になります。ファンタジーものとかのロゴで、コンセプトでは「金属質で重厚感があって〜」と説明してるのに、メッキのプラッチックにしか見えない。みたいな。

 

ロゴだって印刷されたらグラフィック、モノになったらプロダクト。

特にゲームのロゴはそれが看板なのがアイテムなのかシールなのか、結構ゲームの質感も左右しそう。

 

 

3.要点を箇条書き3つで表せるか

ロゴに限りませんが、シンプルなコンセプトは明確なデザインを産みます。

佐野賢二郎さんのデザインが好きなのですが、言葉を借りれば、シンプルでボールドでクリアなコンセプト。

 

デザインに限らないけど。説明が長くて多いほど一つ一つの説得力は弱いですよね。言い訳がましいというか。

ただ「箇条書き3つで」と言うと、ダラダラ長い3行で説明する人がいるけど、そうなると本末転倒。

 

あくまでど真ん中を狙える強いコンセプトを、簡潔に3言で説明できれば、

それがそのままロゴの伝わり易さになるはず。

 

 

4.二つの意味でユニークか

1つ目は、「固有」という意味でのユニーク。結構Web業界の人は使う単語。

その会社、サービスだと明確にわかる、オリジナリティがあるか。

 

2つ目は、「変わっている」という意味でのユニーク。

ちょっとした気づき、驚きなど、誰もが印象付けられるようなアイデアはあるか。

 

何にでも当てはまりそうなぼんやりしたモノじゃないか、

コンセプトをズバッと印象付けられるユニークなアイデアか。

例を挙げると、多分ロゴデザインのあらゆる書籍に登場してる「FedEx」のロゴとか?

 

 

5.アイデアは出し尽くしたか

自分が限界と思ってから、さらにアイデアは出し尽くしたか。

 

イデアを沢山出したといいながら、「似たようなバリエーションをA4一枚に描いただけ」の人がメッチャ多い。最終稿の時点でのバリエーションを探ったり、調整していいバランスを探るためならそれもいいんですが、アイデアを出してる段階で4つ目くらいから、すでに3つ目のパターン違いとか。

 

イデアを出す段階ではひたすら描く。もう無理と思ったところからが勝負。それでも出なかったら10分散歩。更に10個は出ます。

 

 

6.周りの知り合いに自信を持って説明できるか

「クライアントのため、ユーザーのため」は前提ですが、そこに逃げて無難なものになってません?

「クライアントを無視しろ」じゃないですよ?彼らは80点のものでも納得してくれる場合がありますし、彼らはデザインのプロではないので「それらしいもの」でも、体裁が整っていれば満足してくれるかもしれません。

 

でもだからと言って最初から無難で、なんとでも解釈できる曖昧なコンセプトのものを出してません?

 

営業の人にだけ「暖色系で〜、優しいイメージで〜」とぼんやりした事を言って、

いざデザイナー同士で説明すると、「いや〜、これはクライアントが〜」とか言い訳ばかりの人って結構多いですよね。

 

自分の周りにいる同僚、知人、家族にもきちんと説明できますか?

尊敬するデザイナーさんがいるなら、その人に説明したらどういう反応が帰ってきそうか。

「説明したくない。説明が難しい。」は、結局コンセプトが曖昧だからでは?

 

言葉で伝えられないのに、ロゴだけで伝えるのは不可能に近い。

 

 

7.1mmまで拘ったか

自分にとっては数あるロゴの一つも、クライアントにはずっと背負っていく看板かもしれない。

妥協せずに細部まで納得して拘れているか。

 

最後は本当に自分が納得行くまで作れたのかな?ってことを何度も自問自答してみることです。

 

 

 

余談

まあ、とは言え実際ロゴを作るのって難しいですよね。

まあこういう風に苦しんで試行錯誤しながら作るのが楽しいんですが。

とはいえ、でも仕事ならまだしも、自分のWebサイトとかだと妥協しがちになったりもしますし。笑

あくまで自分がロゴを作る際に気にしていることということで。

 

 

あと、ロゴを作るときに、

って言いましたが別にロゴじゃなくて企画でもなんでも比較的当てはまるんじゃないかと。